精進料理に欠かせない食材「ゆば」。
1200年前、最澄が中国より仏教と共に伝え、比叡山の宿坊で僧侶に重宝されたのが「ゆば」であり、いわば日本のゆばのルーツともいえるものです。
比叡の峰をめぐり歩く千日回峰行者は、700日の回峰行の後、「堂入り」という難行に挑み、断食断水・不眠不臥で不動真言を唱え9日間を過ごします。荒行が明け、極度の衰弱状態になった行者にとって、消化吸収抜群で栄養豊富な「ゆば」は修行僧の滋養食、精進料理の王様と珍重され、命をつなぐ大切な食材だったことでしょう。

比叡山延暦寺とゆば八ゆば料理イメージ


突然の表舞台

突然の表舞台イメージ

比叡山のふもとで戦前からゆばを商う比叡山延暦寺御用達の「ゆば八商店」は、1969年に法人化、比叡山延暦寺のご了解を得て「比叡ゆば」を社名に入れ「株式会社 比叡ゆば本舗ゆば八」とし、初代社長に八木憲一氏が就任しました。

その翌年、八木氏に嫁ぎ、3人の子供を育てながら、“日本一のゆば屋”を目指す夫を仕事面からも支えていたのが幸子氏でした。

夫・憲一氏は、比叡山延暦寺御用達・2度の皇室献上の栄を受けた老舗の暖簾を受け継ぎながらも、業界のタブーに縛られず、新商品開発や販路拡大に東奔西走していましたが、1993年に本社を新築した矢先、志半ばで急逝してしまいます。

幸子氏は突然の別れを十分理解できない中、気持ちを奮い立たせ、2代目社長として夫の遺志を引き継ぎ、自ら表舞台に立つ決心をしました。


ゆばブーム見出し

ヒストリーイメージ

無我夢中で社長業をこなし、「温故知新」「創意工夫」「共存共栄」を社是とする夫の経営哲学に、女性の感性を重ね、「主人は全国のプロにゆばを広めた。私は全国の家庭にゆばを楽しんでもらえるよう努める」と、“ゆばブーム”を仕掛けました。

ゆばの味わいと楽しさを体感してもらう、社長自身が広告塔になる、メディアを活用する、それがブーム起こしの戦略でした。

ゆば発祥の地とも言える比叡山、その中腹にあるホテルでゆば料理教室を開催し、業界紙の記者を毎回招きました。1998年の大津市制百周年を機に、豆乳と出来たてゆばが試食できる「ゆば工場見学体験ツアー」を始め、全国の観光客を集めました。

滋賀県人会世界大会のパリ大会・ロス大会では、現地シェフに認められ晩餐会にゆば料理が並びました。義母の介護の経験から福祉作業所とタイアップし、介護食としても有効な豆乳おからうどんを開発、他にも豆乳おからクッキー・豆乳おからパン、彩り鮮やかな三色ゆば、ゆばのデザートなどの新商品を次々と開発し、今では合わせて200種を超える商品群をもっています。ゆばを珍味ではなく日常食として浸透させるためレシピ本も出版しました。

ニューヨーク・ロンドンなど世界に16店舗を展開するノブ・レストランのオーナー・シェフ松久信幸氏が創作料理に比叡ゆばを食材として使って頂いていることを知り、シェフとの出会いも実現でき、彼のレシピ本に“ゆば八の比叡ゆば使用”と明記して頂きました。

自らも比叡ゆばの動く広告塔となり、ゆばの良さを伝えようと月4〜5回の講演活動で全国行脚を続けています。

あらゆる角度から精力的に活動した結果、念願だった「比叡ゆば」の商標登録にも13年かけて成功、農林水産大臣賞・滋賀県知事賞をはじめとする商品そのものの受賞歴多数、八木氏も内閣府男女共同参画担当大臣から「女性のチャレンジ賞」を受賞するなど、多方面から評価を受けるに至りました。

ゆば料理サンプル


念ずれば夢かなう見出し

八木氏講演会

「かつては超マイナス思考だった」と自身を語る八木氏も、夫の突然の死による環境の変化は、考え方を転換する大きなターニングポイントになりました。

今では、「“大変”とは大きく変化・成長するチャンス」と講演会で多くの人に語り、八木氏と出会った人すべてが認める超プラス思考に変わりました。

そして1999年には“サンキュー”の年と語呂を合わせ、すべての現象に感謝をする「有り難う」モードに意識設定します。限られた命・限られた人生に起こることは有り難いことばかりで無駄がない、そういう感覚は、八木氏の経験から強く感じるところなのかもしれません。

「ゆばは珍味なので毎日の食卓には登場しない」という点も、否定的に捉えるのではなく、「まだまだ需要が開拓できる」とあくまでもプラス思考で捉えます。

そして、近江商人の心得にもあるように「売り手よし・買い手よし・世間よし」を担う一員として、「比叡ゆば」を多くの人に広めることがこの世に命を授かった自分のお役であり、人の為のお役立ちだと考えて、事業に知恵を絞ります。

「念ずれば夢かなう!」具体的に明確に、やり遂げたイメージを持つことができれば、8割実現したのも同然だと八木氏は言います。そして重要なのは、強く念じた後は一旦忘れ、今すべきことに真剣に取り組み、天が与えてくれる時期を待つことだそうです。
国内外にゆばの食文化の裾野を広げ、比叡ゆばの知名度を上げた八木氏の実績が、この言葉に重みを持たせています。



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ゆば工場見学体験ツアー(ゆばくみ上げ体験)と社長 ・八木氏の講演風景
豆乳とできたてゆばの試食ができる、ゆばくみ上げ体験ツアーです。
豆乳はあっさりとした味で、市販の豆乳が苦手な方でもおいしく飲める場合が多いそうです。
直火では焦げるため、豆乳は湯せんで90度に温めます。
表面にはタンパク質が固まった薄い膜が徐々にできてきますので、それを2本の棒ですくい上げ、
乾燥させます。
2回目にすくい上げた柔らくて温かい出来たてのゆばに、しょうが醤油をつけて試食します。
この日は店頭に並ぶ沢山のゆば商品について、八木社長自らがおいしい食べ方や栄養効果について解説しました。

比叡ゆば本舗ゆば八

住所:滋賀県大津市中央四丁目3-10
TEL:077-522-7398(代表)
FAX:077-525-7128
営業時間:午前9時〜午後5時半(営業日)
       工場見学は午前中のみ
休業日:比叡ゆばカレンダーをご参照下さい。
(日祝休み/土曜不定休/年末年始盆休/臨時休暇)

【アクセス】
●京阪電車「島の関」駅から徒歩3分。
●JR大津駅・膳所駅・石山駅・瀬田駅前よりバスで
「県庁前」下車、徒歩3分。
●JR大津駅より徒歩約10分。
●駐車場あり。

【サイトURL】
http://hieiyuba.jp/

比叡ゆばゆば八マップ

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