全ての高校球児の夢、甲子園。

寺田氏も夢を追いかける一人でした。

泥だらけになり、白球を追いかける毎日を 過ごしながらも、しかし、夢は実現しませんでした。


個性が光るまで

個性が光るまでイメージ

甲子園の夢に区切りをつけた後は、大学へ進学、そして2年半のサラリーマン生活を経て、母親の病気を機に贈答品商の家業に入りました。滋賀県下全ての郵便局に利用者向けの粗品を供給しており、バブル崩壊後も家業は安定していました。しかし、父親から経営を引き継いだ33歳の時、郵政民営化を唱える小泉政権が誕生、一気に雲行きが怪しくなります。売上は1/3近くに激減。真面目で人のために物事を抱え込んでしまう寺田氏は、“パニック障害”“過呼吸症候群”と診断されるまでに追い込まれていました。

そんな時でも、家族や親友に支えられ、そして仲間を通じてネットビジネスを知ります。希望を感じた寺田氏は、半年間のセミナーに通い、ネットショップ運営のイロハを学びながら、新しい業態を模索します。店頭でタオルを購入する若い女性の姿に閃きを得て、タオル専業ネットショップを開業、試行錯誤を重ねます。そして異業種の経営者とのいくつもの出会いがさらに発想を広げる刺激となり、当時誕生したブログを全面的に取り入れ、発想を一つずつ着実に実践し、オリジナルタオル制作を中心とした『タオルはまかせたろ.com』のスタイルを確立しました。ここからは、寺田氏の試練に直面した危機感と真面目さ、そして何より人のために考え、損得に係わらず即行動するという“持ち味”が結果へと繋がり始めます。決して器用ではない生き方の中で、寺田氏の個性が光り始めました。


提案見出し

提案力イメージ

オリジナルタオルを制作するには、タオルに関するあらゆる知識が必要となります。繊維の素材や産地、糸の撚り方、生地の織り方、染色方法、縫製や刺繍加工方法、デザインや画像加工方法、洗濯による変化、進物の知識等々。例えば、粗く織った生地の方が手触りは柔らかいけれども、毛羽落ちが多く、すぐに痩せてしまいます。染料プリントは吸水性を保ち発色は良いのですが、細い線の表現は苦手です。

また、タオルはひとつの工場で仕上がるのではなく、工程ごとに専用工場があるのが特徴です。製織・染色・縫製など様々な人の手を通り1枚に仕上がります。しかし熾烈な国際競争の下で国内工場が減少を続け、例えば染工場は国内に3軒しか存在せず、そのため染工程だけで1か月以上かかることも稀なことではなくなっています。

製造現場を知らないと分からないことも多いと感じた寺田氏は、タオル生産地である愛媛県今治市の工場まで足を運び、タオルに関する知識を蓄えるとともに、工場と信頼関係を築き、直接取引を実現させます。

お客様のニーズを言葉にならない部分まで理解しようと努める寺田氏の“持ち味”に、こうして培った多くの知識と職人との信頼関係が掛け合わされて、お客様に喜んでいただける提案力へ繋がっています。オリジナルタオルは、イベント・会社PR・タレントノベルティ・学校行事記念など様々なシーンでニーズがあり、大手飲料メーカー・大手百貨店・大手自動車メーカー・タレント事務所・病院・保育園・スポーツジムなど、幅広い分野で制作実績を重ねています。

お客様の声を聞く姿勢が、新商品の開発に結び付いたものもあります。「市販のハンカチは園児の制服の小さなポケットには大きすぎて不便」という声から13cm×13cmという小さなハンカチタオルが生まれました。園での生活でお友達が沢山出来るようにという願いを込めて商品名を「ともだち」と名付けました。


夢を託す

選手タオルとソムリエ認定書

数多い注文の中でも、寺田氏にとって自然と力が入る依頼があります。それは、甲子園出場を決めた高校球児からの依頼です。今年も、選抜に滋賀県代表として出場した北大津高校の記念タオルを制作しました。甲子園出場の感動を表現した、選手一人一人全く違うデザインのタオルです。選手は支えてくれた人々に、感謝とともにこのタオルを手渡します。自らは青春の思い出として一生手放せない記念の品となります。寺田氏は自身の経験から球児の想いの深さを理解し、知識に裏打ちされたデザイン提案を行い、一枚一枚、時間と手間のかかる作業を進めていきます。出来上がったタオルには、選手の感動だけでなく、寺田氏の実現しなかった夢を託す気持ちも込められています。

現在、滋賀県のネットショップ運営者による自主勉強会「ゆびきり会」の事務局長を務め、同じ目標を持つ仲間と刺激し合いモチベーションを高めながら、様々な講演会の講師となって自らの経験を多くの人と共有することにも力を入れています。ここにも人のために行動する寺田氏の本質が感じられます。

2006年には、ネットビジネスの取り組みが認められ、関西IT百選に入選、また経営革新法による認定も受けています。2008年4月には、タオルの専門知識を習得してお客様のニーズに応えることを目的とした「タオルソムリエ」の資格を滋賀県で初めて取得、様々なメディアにも取り上げられるようになり、可能性を広げ続けています。

寺田氏は今、試練を乗り越えて、新たな夢を実現しつつあります。
近江高校選手タオルと寺田氏



区切り線

タオルの製造工程
タオル製造の現場では、機械化が進んだと言っても、様々な工程で熟練の技が活かされています。
【ジャガード織工程】タテ糸と、タオル特有のパイル糸が織機にセットされ、2種類の糸が引き込まれるところへヨコ糸を織り込んでいきます。
【型工程】プリントタオル用の型を作ります。図案をポリエステル製の紗(メッシュ)に感光処理して焼き付けます。細い線や色を重ねる部分の型作成には、熟練技が必要です。
【プリント工程】タオルを1枚1枚、丁寧に機械に置いていきます。タオル生地に型をしっかりと合わせ、インクの量を調整しながら機械がプリントしていきます。
【縫製工程】サイドを縫製するなど、手作業の多い工程です。
【箱詰工程】検品しホコリを取りながら、箱にピッタリ合わせる職人技は見事。

京都工芸

住所:大津市唐崎1丁目26-8
TEL:077-579-6662
FAX:077-579-6780
営業時間:9時〜17時
定休日:土、日曜日、祝日

【アクセス】
●電車をご利用の場合、JR湖西線唐埼より琵琶湖方面へ徒歩10分、
●お車をご利用の場合、国道161号線 唐橋一丁目交差点をびわ湖と反対方面曲がって約200m左手。

【サイトURL】
http://www.e510.jp/e-gift/
http://www.makasetaro.com/

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