豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『県下最高峰の池“小女郎ヶ池”の悲哀伝説』

 

 

 滋賀の西を走る雄大な比良山系。山頂に「びわ湖バレイ」のレジャースポットが広がる“蓬莱山”は、春夏はハイキングコースとして、冬はスキー場として、ご家族で楽しめるスポットとして有名です。

 この蓬莱山、山頂から尾根筋を南へ下ると県下で最も標高の高い位置  (1060m)にあり、地元の人々からは、雨ごいの池として崇められる小さな池“小女郎ヶ池”があります。この小さな池に“小女郎ヶ池”と呼ばれる所縁となる、悲哀な伝説が残されているそうです。

 それは遠い昔、比良山麓の南船路という集落に、九右衛門とお考という夫婦が住んでいたそうです。

 柴刈りに山頂へ出向いていたお考が、ある日、池の主であった大蛇に魅入られてしまいました。その日から毎晩、乳飲み子を家に残したまま、夜な夜な池に通うようになったお考。不審に思った九右衛門は、ある晩、赤ん坊を背負ってお考の後をつけたそうです。

 池の中に入る姿を九右衛門に見られたお考は、大蛇に見初められてしまったことのてん末を話し「赤ん坊が乳をほしがったらしゃぶらせてほしい」と自分の左目をくりぬいて、池の中に姿を消してしまったそうです。

 それ以来“考女郎”が入った池だから「考女郎池」…それがいつしか「小女郎ヶ池」と呼ばれるようになったという伝説が残されています。

 蓬莱山、山頂は標高1174m、360度遮るものがなく、比良山系の峰々や京都の北山、鈴鹿山系まで見渡せる素晴らしい眺望です。その南西に小さくきらめく水面「小女郎ヶ池」は、約6300年前にできたと推測されており、この伝説を物語るかのごとく静寂な水面がとても神秘的な池です。

  ■滋賀県観光情報「小女郎ヶ池」ページ

  ■びわこバレイホームページ



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『県下最高峰の池“小女郎ヶ池”の悲哀伝説

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