豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『琵琶湖真珠』

 

  一般的に真珠と言えば、海で養殖して作っているイメージをお持ちだと思いますが、琵琶湖でも真珠が生産されていることを皆さんご存知でしょうか?

 琵琶湖の真珠養殖は、昭和21年に内湖(※例:堅田の内湖・安土の西の湖)と呼ばれる琵琶湖周辺の湖沼で、固有種・イケチョウガイを用いて始まりました。

 イケチョウガイは日本の淡水に棲む貝では最大級の大きさで、大きいものでは殻の長さが30cmにもなります。

 琵琶湖の淡水真珠は3~4年の長い期間で真珠を大きくします。海の真珠に比べ期間が長い分、貝がたくさんの分泌液を出すので、真珠層が分厚いのが特徴です。その分、気品のある光沢をもち、他の真珠が真似できない大きな魅力として、世界中から高く評価されています。

 又、淡水真珠の魅力はバラエティー豊かな色合いと形にあります。オハジキのように薄く丸い物、涙型、十字架の形、色合いも、シルバー、ピンク、薄紫など様々です。海の真珠に比べて、値段が安価なのも魅力です。

 しかし1980年代後半に、内湖でカナダ藻が異常繁茂し、琵琶湖の水質汚染などによって、大半の貝が栄養不足や窒息、原因不明の病気により死んでしまいました。

 さらに追い打ちをかけるように、安価な中国産淡水真珠も輸入されるようになり、多くの真珠生産業者は廃業に追い込まれました。

 壊滅的な打撃を受けた真珠生産業者ですが、母貝の品種改良や環境改善を進め、中国産にはない淡水真珠を生産するとともに、琵琶湖産をブランド化し、生産量の回復を目指す動きが活発化してきました。

 色合いや形が個性的で、海水真珠に比べて値段も安いことから、女性を中心に再び琵琶湖真珠の人気が高まり、順調に売り上げを伸ばし、復活の兆しが見えてきているようです。

 真珠はダイヤ等と違い、動物性の宝石なので、手間をヒマかけ、絶え間なく品質の向上に努める生産者の方の努力により、生み出されます。

 依然、琵琶湖真珠の取りまく環境は厳しいですが、歴史のある琵琶湖産淡水真珠の伝統が後世にいつまでも残って欲しいですね。

 そして、私達も琵琶湖の自然環境を美しく保てるよう心がけて行きたいですね。

  ■参考ページ:滋賀県ホームページ「ビワパール」

  


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『琵琶湖真珠』

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