豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『歴史を感じさせる、京都と大津を結ぶ「トンネル」』

 

 隣り合ったの京都市と大津市は、日本で1番近い都道府県庁所在地です。京都(山科)と大津は距離にしてわずか10キロ程度しかありません。ところが、この区間には東山と逢坂山との2ヶ所の山越えがあり、この10キロを抜けるのが昔はとても不便でした。  そこで大津-京都(山科)には数本のトンネルが掘られ、長年にわたり、たくさんの人の役にたっています。

 

その中で最も歴史の古いトンネルが「逢坂山トンネル」です。

現在は JR東海道本線が通るトンネルと、京阪京津線が通るトンネルの2種類あり どちらも「逢坂山トンネル」と呼ばれています。 JR東海道本線が通る「逢坂山トンネル」が初めて出来た当時は現在の場所ではなく、大正10年に線路が付け替えられました。

 

  旧逢坂山トンネルは逢坂一丁目の国道沿いに今も尚、姿を残し、名神高速道路の建設のため途中から埋められていますが、東側坑口は そのまま残っています。京都・大津間に鉄道が開通した1880年に完 成した旧逢坂山トンネルは日本人のみの手で施工された日本最初のも のとして、鉄道記念物になっているそうです。

 

 現在の「逢坂山トンネル」は上り線の山科駅と大津駅の間で、山科側 の出口が2つなのに対して大津側出口が1つの変形トンネルになって います。山岳トンネルとしては全国的にも珍しいそうです。 上りトンネルの入り口に「★方无益其」、下り線の出口に「否泰除夷」 と額縁にはめ込まれたような立派な字が掲げられおり、大津側にも同じ ように文字が刻まれています。レンガづくりで蒸気機関車時代のほこり が時を物語っています。

 

  この「逢坂山トンネル」のすぐ隣には、JR湖西線の山科駅と西大津駅 の間にある全長3032メートルの鉄道トンネル「長等山トンネル」があ ります。「長等山トンネル」も途中で分岐しており、西大津側の出口 は1つであるのに対し、山科側は3つの入口になっています。 もう一つの「逢坂山トンネル」は京都と大津の繁華街を直接結ぶため 旧東海道に沿り、京都側三条から蹴上、山科を通過して大津へと繋がる、京阪京津線の大谷駅と上栄町駅の間にあります。 全長約250メートルで、京阪電車唯一(地下線及び男山ケーブルを除く) のトンネルだそうです。

 

  その他にも、東海道新幹線が通る音羽山トンネル、国道161号のバイパス である西大津バイパスの長等トンネル、名神高速道路の蝉丸トンネルと 大津トンネルがあります。また琵琶湖の湖水を、京都市へ運ぶために作 られた水路(疏水)も通っています。

 

  電車に乗ってトンネルを通過する時には、ぜひトンネルを見上げてみてくださいね。

 


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『歴史を感じさせる、京都と大津を結ぶ「トンネル」』

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