豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『おみくじ発祥の地 大津』

 

  みなさんは神社などにお参りに行くとおみくじをされますか?
全国各地の神社には必ずと言っていいほどおみくじがありますが、 実は、そのおみくじの発祥の地は大津なのです。

 大津市にある比叡山延暦寺、ここは最澄が開いた天台宗の総本山であり、「三塔十六谷三千坊」と言われる大寺です。その三塔とは「東塔(とうどう)」「西塔(さいとう)」「横川(よかわ)」のエリアを指しています。その横川にあるのがおみくじの元祖として知られている元三大師堂(がんざんだいしどう)です。

 ここは比叡山中興の祖・元三慈恵大師の住居跡で、建物は四季に法華経を論議することが始められて以来「四季講堂」とも呼ばれるようになりました。現在は元三大師を本尊にしているので「横川の大師さん」と親しまれています。

 「おみくじ」は、南北朝~室町初頭ごろ中国から入ってきた易学のような「天竺霊籤」をベースに「元三大師百籤」(がんざんだいしひゃくせん)と して元三大師が作り上げたものと言われています。この元三大師百籤は天台宗だけでなく他のお寺でも一般的に使われるようになり「みくじ本」と呼ばれるおみくじの解説書まで登場したそうです。

 現在、お寺で引けるおみくじは、元三大師百籤がルーツになっているため、大まかに分けて寺のおみくじは「漢文」、それに対して神社のおみくじは「和歌」で書かれたものが多いようです。 
 神仏に頼む時、お願い事は「祈祷」、お尋ね事が「おみくじ」となり、おみくじとはお願いをするものではなく、どちらがいいか?どうしたらよいか?などを尋ねる時に利用するようです。  
元三大師堂で行っている正式なおみくじは、自ら引くものではなく、まず僧侶の前で自分の悩み事を話し、僧侶が引いたおみくじを授受します。その後、おみくじに書いてある内容について僧侶から教えを受けます。そのため、悩みの内容によっては数十分かかることもあるらしいです。

 現在自分で引くおみくじは簡易的なもの。
神社本庁による正しいおみくじの引き方は下記の通りです。

 ① おみくじを引く前にあらかじめ尋ね事を一つ決めておく。
 ② 謙虚な気持ちで祈りながら引く。
 ③ 自分の尋ね事に該当する部分を読む。

 吉や凶は願い事や尋ね事が成就しやすいかどうかであり、その人の運勢を占うものではなく成就するまで早いか遅いかなのだそうです。凶が出たならば、早く成就するよう努力をせよ!ということだそうです。

  みなさんも、祈りを1つに絞り、正しい引き方でもう一度引いてみてはいかがでしょうか?


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