豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『源氏再興の大願成就、頼朝ゆかりの建部大社』

2012年のNHK大河ドラマは、今から約900年前、平安末期を生きた「平清盛(1118年〜1181年)」のお話です。

平清盛と言えば、源平合戦の主要人物という印象が強いでしょうか。
“平治の乱”で平氏の棟梁として源氏と戦い、勝利を得たこと、武士では初めて“太政大臣”に任命されたことなどが歴史的には有名ですね。

1159年、平治の乱で源氏の棟梁をつとめていた平清盛の敵は「源義朝」でした。
義朝は、初代鎌倉幕府将軍「源頼朝」の父。
激しい合戦の末、清盛率いる平氏に敗れた義朝は討たれ、嫡子の源頼朝は、伊豆に流されます。

後に新幕府の将軍となる頼朝が、京都から関東の伊豆に流される途中に立ち寄り、源氏再興を祈願した場所、それが、瀬田の唐橋から東に約500mの地にある『建部大社』だと平治物語に記されています。

建部大社は“近江一の宮”と呼ばれ、長い歴史と由緒を持つ全国屈指の古社です。

平治の乱以降、20年以上の栄華を誇った平家が、今度は源氏に討たれ滅亡することとなるのが、あの有名な1185年の“壇の浦(現在の山口県下関市)の戦い”です。
この後1192年、頼朝は征夷大将軍として鎌倉幕府を開く訳ですから、建部大社での祈願は見事に成就したといえるでしょう。
以来、出世祈願の神として信仰を集めています。

建部大社のご祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)、起源は奈良時代とされています。
社宝として、平安時代につくられた日本武尊の妃といわれる木造女神像があり、境内にある石灯籠とともに重要文化財に指定されています。

日本武尊の海路東征の故事に基づき、毎年8月17日に催される“船幸祭(せんこうさい)”も大津三大祭の一つとして有名です。

■詳細:大津豆知識VOL.34「湖国三大祭り 船幸祭」

出世祈願の神社、紆余曲折の源平合戦、源頼朝が大願を成就した建部大社で、初詣の参拝もおすすめです。

滋賀県観光情報「建部大社」ホームページ

■源平合戦、関連記事:大津豆知識VOL.47「義仲寺」

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源氏再興の大願成就、頼朝ゆかりの「建部大社」

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