豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『 大津祭(曳山の特徴編) 』

毎年10月、体育の日の前日(日曜日)に“本祭”、前々日(土曜日)に“宵宮”が行われる「大津祭」は、湖都の秋を彩るとともに、大津の町衆文化を四百年以上も伝え続ける秋の風物詩。

湖国三大祭の一つに数えられ、滋賀県の無形民俗文化財にも指定されています。

今回は、その大津祭“本祭”当日、大津のまちをゆっくりと巡行するお祭の主役、豪華絢爛な13基の「曳山」に関する豆知識をご紹介します。

現存する曳山は13基、いずれも江戸時代につくられたもので、大津市指定有形民俗文化財。

ちなみに、曳山に女性が乗ることは許されていません。

全てが組立式で、普段は解体され、各町の山蔵に保管されています。

毎年、本祭1週間前の日曜日(山建て)の日に、各部品が運び出され「山方さん」と呼ばれる専門の大工さんを中心に、町内総出で車輪(たま)の部分から順番に組み立てられます。

大津祭の曳山は、京都の“祇園祭”で使用される「山車(だし)」とは異なり、全て三輪式。
大津の市街地は道路幅が狭いので、町角を曲がりやすいように考案されたといわれています。

三輪の車輪は、巨大な曳山の巡行を支える為、前の車輪より後ろの車輪の方が少し大きく作られているそうです。

上層部が大津祭の大きな特徴である“からくり”人形が乗り「囃し方」と呼ばれる人たちがお囃子を披露する舞台。

故事や能楽・謡曲などを題材に精巧につくられた“からくり”は、全国でも2番目に古いと言われ、当時の文化水準の高さを物語っていますが、各曳山の豪華な“装飾品”からも、東海道の宿場町として栄えていた、大津の豊かな経済情勢がうかがえます。

なかでも、それぞれの曳山の後ろを飾る「見送り幕」と呼ばれる大きな幕には、ベルギー産のゴブラン織りで国の重要文化財に指定されているものもあり、その他にも胴幕・水引幕などの懸装品、幕押金具・柱の金具などの飾り金具類、著名な画家による天井画など、美術観賞品としての見応えは「動く博物館」と呼ばれるほどです。

曳山から撒かれる厄除けちまきをキャッチする人たちで賑わう本祭当日。

道路幅が狭い分、観客と、巡行する曳山との距離が非常に近いので、ぜひこのような曳山豆知識も念頭に、細部まで見逃さずにチェックしてみて下さいね。

また、大津祭以外の日にも、丸屋町商店街にある「大津祭曳山展示館」1階には原寸大の曳山模型(1基)が、2階展示室には各曳山の装飾品が2ヶ月ごとに展示され、貴重な品々を間近に見ることができます。

大津祭曳山展示館

大津豆知識vol.14「大津祭 (祭の歴史編)」
大津豆知識vol.15「大津祭 (祭のみどころ編)」

■まちの見どころ再発見ムービー
 大津いいトコ撮り「大津祭に見る町衆文化編」


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大津祭(曳山の特徴編)

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