豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『 弘法大師(空海)ゆかりの"鹿跳"の地「立木観音」 』

平安時代前期、諸国を修行中だった弘法大師(空海)。
瀬田川のほとりに立ち寄った際“鹿跳渓谷(ししとびけいこく)”に向かいそびえる立木山の中に、光輝く"霊木"を発見しました。

しかし、霊木の対岸に立っていた弘法大師は、急流のため川を渡れずにいました。すると突然、目の前に白い鹿が現れ彼を背中に乗せ、岩の上を跳んで渡ってくれたという伝説が残されています。

この伝説から、この地は“鹿跳(ししとび)”と呼ばれるようになり、鹿跳渓谷には“鹿跳橋”という橋が架かっています。

鹿に導かれて川を渡り、弘法大師が霊木の前に辿り着くと、白い鹿は、たちまち観世音菩薩に姿を変え、空に消えたといいます。

この奇跡的な出来事に感激した弘法大師が、霊木に等身大の観音像を刻み、これを本尊として建立したのが“立木観音(立木山安養寺)”だと言われています。

当時、弘法大師が厄年の42歳だったことから、立木観音は古くから
"厄除け観音"として、広く人々に親しまれています。

立木観音と言えば、境内本堂まで続く700段あまりの石段が有名で、瀬田川(南郷)洗堰から瀬田川を宇治方向へ南に2kmほど下ると、右手に登り口が見えます。

登りごたえがある700余段の階段を登りきると、緑いっぱいの美しい景色が望め、静かで落ち着いた雰囲気の小さな境内。
観音像を安置する本堂からまた少し石段を登ると、厄を落とすといわれる小さな鐘楼があります。

地元の人からは「立木さん」と呼ばれ、毎月17日には、月詣りをする参詣者で賑わい、初詣の際も厄除けの御利益を求め、多くの人がお参りに訪れる立木観音。

鹿跳の地の、美しく雄大な自然に触れると、慌ただしい日常から抜け出せるような癒しのひとときを過ごすことができます。

 ■瀬田川流域観光協会「立木観音」ホームページ

 ■びわ湖大津観光協会「鹿跳渓谷」ホームページ

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弘法大師(空海)ゆかりの鹿跳の地『立木観音』

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