豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『 瀬田の唐橋は何色に? 』

昔から、交通・軍事の要衝で、何度も戦乱の舞台となり、ことわざ「急がば回れ」の語源にもなった、日本三名橋の1つ「瀬田の唐橋」。

この瀬田の唐橋の色について、今、大津では議論になっています。

現在の唐橋は、大正時代に架けられたものが老朽化したため、昭和54年に昔の木橋のイメージを残して架け替られたものです。

木橋をイメージしているため、塗装はクリーム色が選ばれました。

そして、前回の架け替えから30年がたち、鉄さびが目立つ様になって きたので、滋賀県が平成21年12月下旬に橋の塗り替え作業を予定していました。

県が当初予定していた色は、現在と同じクリーム色でしたが、地元住民や観光協会などが「朱色が本来の橋の色」と猛反発した為、県は再考する事にしました。

そもそも、瀬田の唐橋の本来の色は何色だったのでしょう?

江戸時代に歌川広重により描かれた「近江名所図屏風」をはじめ、昔の多くの絵図で木の地色の唐橋が描かれています。

これに対して最も古いとされる鎌倉時代の「石山寺縁起絵巻第五巻」では朱色になっているそうです。

また、地元の石山商店街振興組合が加盟店に対し、アンケートを採ったところ、「朱色はライトアップに映える。クリーム色は地味なので、も う少し目立つ色の方がいい」等、朱色を望む声が7割に達し、2割のお 店は、現在のクリーム色を支持、「朱色にすると建部大社の橋と勘違いされる」等の意見がでました。

県は歴史的な背景や周辺の景観との兼ね合い、観光への寄与など、様々観点から再検討することとし、塗り替え工事を延期する事にしました。

瀬田の唐橋は歴史もあり、大津のみならず日本の重要な文化財なので、じっくりと話し合って、周りの景観とぴったりになる様に決めて欲しいですね。

私は昔からクリーム色の唐橋を見慣れているので、あんまり違和感はないのですが、朱色の唐橋も見てみたい気もします。

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瀬田の唐橋塗り替え工事

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