豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『 大津祭 (祭の歴史編) 』

大津の秋の風物詩『大津祭』。毎年「体育の日」の前日(日曜日)に本祭、前々日(土曜日)に宵宮が行われます。
大津祭は、長浜曳山祭、山王祭らと並んで湖国三大祭の一つに数えられ、滋賀県無形民俗文化財に指定されています。

大津市の中央部に位置する京町三丁目の天孫(四宮)神社の祭礼であり、旧社名から四宮祭ともよばれていました。

17世紀末、産業・貨幣経済が発展し、町人による都市生活が向上した元禄の時代、大津は琵琶湖水運の要となる港町、そして東海道の宿場町として栄え、18,000人もの人々が住む大都市でした。
その頃の、豪華で高い文化水準であった町衆文化を、400年以上も伝え続けているのが『大津祭』です。

江戸時代はじめ、鍛冶屋町(かじやちょう)の塩売り治兵衛が天孫神社の祭礼の時に、狸の面をかぶって踊り、大人気となったことから始まったそうです。

治兵衛さんが高齢になったため、屋台の上に乗せた狸のからくり人形に代わりをさせ、その後徐々に曳山の形態に変わってきたそうです。
寛永十五年(1638年)には、現在の曳山の原型となる三輪の車を作り、徐々に発展していきます。次々と曳山が創建され、安永五年(1776年)の月宮殿山を最後に14基(現存は13基)の曳山が出そろいます。

 西行桜狸山(さいぎょうさくらたぬきやま)
 湯立山(ゆたてやま)
 源氏山(げんじやま)
 龍門滝山(りゅうもんたきやま)
 猩々山(しょうじょうやま)
 西宮蛭子山(にしのみやえびすやま)
 西王母山(せいおうぼざん)
 月宮殿山(げつきゅうでんざん)
 石橋山(しゃっきょうざん)
 郭巨山(かっきょやま)
 殺生石山(せっしょうせきざん)
 孔明祈水山(こうめいきすいざん)
 神功皇后山(じんぐうこうごうやま)

毎年9月16日、天孫神社で行われる「くじ取式」で曳山巡行の順番が決まります。

境内中央の舞殿にて、前年の巡行順に”座くじ”を取ります。座くじでは、巡行順を決める”本くじ”を取る順番を決めます。
座くじ取りが終わると、舞殿から拝殿に移動し、本くじを取ります。

曳山のてっぺんに狸を頂く旧鍛治屋町の「西行桜狸山」が、"くじ取らず"として、毎年先頭で大津の街を巡行します。

そして、伝統の祭りを盛り上げてくれる公式キャラクター”ちま吉”が、2007年に誕生しました。巡航中の曳山から、威勢よく撒かれる「厄よけちまき」の精霊・ちま吉くんは、ポスターや京阪電車のラッピング、切手にも登場して、現代の祭りをPRしています!

 ■ちま吉ウェブサイト

 ■大津豆知識vol.15「大津祭 (祭のみどころ編)」
 ■まちの見どころ再発見ムービー
 大津いいトコ撮り「大津祭に見る町衆文化編」

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