豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『日本で初めて爆破解体された"幽霊ビル" 』

 今から約20年前「幽霊ビル」と呼ばれ心霊スポットとして有名だった建物がありました。大津市木の岡町、国道161号線沿いの湖畔に佇む巨大なコンクリートの廃墟に、当時は様々な噂が流れており、若者たちの溜まり場になったり、或いは肝試しのスポットになっていたようです。

 この"幽霊ビル"正式名称は“木の岡レイクサイドビル”という名前で大阪万博来場を見込んで1968年に観光ホテルとして着工しましたが、資金難から工事が中断し、以来20年以上も野ざらしになっていたようです。

 都市伝説のような数々の噂や、心霊番組に取り上げられるなどした“幽霊ビル”。解体を望む声はあったものの、解体費用がネックとなりなかなか実現することはありませんでした。
 そして1992年5月22日にとうとう“幽霊ビル”が解体されることになりました。

 なんと、ビルの解体では日本初のダイナマイトなどを使用した「爆破解体」だったのです!地上11階、高さ36,4メートルの爆破解体を一目見ようと当日は4万3千人もの見物客が訪れ上空には取材のヘリコプターが7~8機も飛び、テレビでは生中継でのカウントダウン放送が行われ、当日の模様は全国ネットの番組でも取り上げられました。

 大勢の観客が見守る中、13時01分に爆破、11階建ての巨大コンクリートはあっけなく崩れ去りました。以来、日本では火薬の取り扱いに関連する法規制が厳しい事などもあり、爆破解体が実施されたケースは殆どないそうです。

 現在この“幽霊ビル”があった場所は人の手が入らなかった事が奏功して湖国屈指の湿生林となっており、2001年に滋賀県が土地を取得。「木の岡ビオトープ」として沢山の自然に囲まれた憩いの場になっているそうです。

 




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『日本で初めて爆破解体された

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