豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『戦後初のブリキのおもちゃ小菅のジープ 』

 

 

 今では、ほとんど姿を見る事が無くなった、昔懐かしいブリキのおもちゃ。 戦後、日本で始めてブリキのおもちゃが製造された場所が大津だった事を皆さんご存じでしょうか?

 第二次世界大戦後、人々の暮らしは決して豊かではありませんでした。そんな中、当時の子ども達の心を浮き立たせたのは、ブリキで作られた、ジープのおもちゃでした。

 通称『小菅のジープ』、このブリキのジープを作ったのは戦時中に東京から疎開で大津にやってきていた、おもちゃ製造家の小菅松蔵さんでした。

 街中を走るジープを見ておもちゃにすることを思いつき、空缶を再利用し作りました。

 僅か10センチ足らずの小さな車体でしたが、簡素ながらも、実物そっくりに再現されたアメリカ軍のジープは、発売されると、すぐに当時の子供の心をとりこにしました。

 発売当初1個10円で京都の百貨店で売り出され、爆発的な売れ行きだったそうです。

 そしてこのジープのヒットで他の玩具製造家も次々にジープを製作し始め、小菅のジープのヒットにより、日本のブリキのおもちゃ産業の復興のきっかけになったと言われています。

 しかし時代の流れと共に、ブリキのおもちゃもその姿を消していき、現在では、その当時のブリキのおもちゃは非常に高価なものになってしまい、簡単にはコレクションできないものとなってしまいました。

 現在小菅のジープは、長等商店街の中にある、まちなか交流館「ゆうゆうかん」 と大津歴史博物館で観ることができます。

 少年時代に楽しんだ懐かしいブリキのオモチャは、 大切な思い出の一場面を思い起こさせてくれるのではないのでしょうか。

  ■大津市歴史博物館

  ■まちなか交流館「ゆうゆうかん」    



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『戦後初のブリキのおもちゃ小菅のジープ』

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