豆知識

みなさんは滋賀県大津市について、どんなことを知っていますか? 残念ながら、
全国的には場所すらよく分からないという方が多いのではないでしょう か?
大津市は日本一の琵琶湖の南に位置し京都・奈良・鎌倉などとならんで古都指定 を受けた街で、かつては都が置かれ、源氏物語を生み、東海道最大の宿場町でした。
一見地味でも、実は自然と歴史と文化とまちが交じり合った奥行きのある”大津市”。まだまだ知られていないその魅力を、スタッフが発掘してご紹介していきま す。
(メルマガ”e湖都通信”に連載中の”大津豆知識”を再編集し掲載しています。)
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大津市

『大津の歴史〜その5(室町時代から安土桃山時代)』

室町時代に入ると、比叡山にある延暦寺は権力と武力を備え、勢力がますます大きくなり、それと敵対する権力者(室町幕府6代将軍・足利義教、守護大名の細川政元、戦国大名の織田信長)による焼き討ちが相次ぎました。

天下統一に至る戦乱の中でも、織田信長や豊臣秀吉は近江を拠点とし、とくに大津は重視します。

信長は延暦寺焼き討ちの後に明智光秀に命じて坂本城を築城、安土城とともに天下統一の拠点としていました。秀吉も大津城を築き、大津百艘船を結成して湖上水運を支配し、そのことから、大津はいっそう発展していきました。

天下の覇権をかけた関ヶ原合戦においても、大津城で西軍の毛利軍1万5千を足止めしたことが、東軍勝利に大きく貢献しています。

参考:大津市歴史博物館「歴史年表展示・近世」

こんな背景の裏では・・・・
”近江八景”が室町時代に選ばれたと伝えられています。
近江八景は中国の洞庭湖周辺の景観「瀟湘(しょうしょう)八景」をモデルに、琵琶湖の南部周辺の名所を数えたことに始まります。

全国にある八景の中でも、観光のルーツと呼ばれるほど素晴らしい景色だそうで、浮世絵師の安藤広重の風景画で有名です。
 【堅田の落雁】堅田にある浮御堂の背後に雁の群れを見た景色
 【比良の暮雪】春の訪れを感じるときの雪が残る雄大な比良山
 【三井の晩鐘】三井寺から聞こえてくる晩鐘(鐘の音)
 【唐崎の夜雨】唐崎神社の境内にある立派な松。今は三代目
 【瀬田の夕照】瀬田の唐橋が夕日に照らされる様子
 【粟津の晴嵐】なぎさ公園付近から見た景色。今はデートスポット
 【矢橋の帰帆】矢橋港(南草津付近)から船の行き来を見た風景
 【石山の秋月】石山寺の多宝塔から眺める琵琶湖と瀬田川の景色

『現代の近江八景の風景』
堅田の落雁 比良の暮雪 三井の晩鐘 唐崎の夜雨
瀬田の夕照 粟津の晴嵐 矢橋の帰帆 石山の秋月

以上が近江八景です。新しいものに琵琶湖八景(昭和24年選定)があるので違いにご注意を!昔の風景と現在の風景、全く変わってはいるものの、やっぱり琵琶湖を眺める景色はきれいですよ♪

参考:大津市歴史博物館「テーマ展示・近江八景」

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