湖都・大津には、普段、何気なく通り過ぎている街角や街はずれに、名所や名店がひっそりとたたずんでいるということがあります。
大津のまちをぶらり、隠れた物語を訪ね歩いてみませんか。

いい湖都ぶらり バックナンバー

▲お寺が建ち並ぶ北国街道入り口。
 旧北国街道(西近江路)は、「札の辻」で東海道から分岐し、
 琵琶湖の西岸に沿って海津から敦賀へ通じる道。
 古くから畿内と北陸を結ぶ道として利用された。




▲「札の辻」を西へ真っ直ぐ突き当たり左角にある
 「花登筐生誕の地」という石碑。




左:▲北国街道から見た「観音之道」。
   あざやかな朱色の楼門の長等神杜が見える。
右:▲和のテイストにあふれた軒先。




▲古い看板が目立つ昆布屋さん。





▲疏水のある北国橋の交差点。
 京阪電車の線路の手前左側に清水屋さんがある。



▲店舗がなだらかな坂の上に建てられているので、
 その坂を上手く利用して階段状の店内になっている。




▲振袖、訪問着などフォーマルから琉球絣・大島紬など
 おしゃれな着物取り揃えている。
 浸み抜き・丸洗い・寸法直しなどメンテナンスも充実。
 振り袖の最近の流行は花柄、特に桜の花柄が多いとか。
 お振り袖30点フルセットで40万円前後がよく売れている。





左:▲最近の浴衣は比較的色物が多く、
  若い人は赤系統を好まれるよう。
右:▲浴衣に合わせた草履やバック。





▲「“襟を正す”ことが現在の日常では少なくなってきましたね。行事や式などでは着物を着て欲しいですね」と山田三津子さん(右)。
 「こうした道沿いに構えている呉服店というとなかなか入り
 にくいと思いますが、浴衣なら3000円から揃えています。
 気軽にお店を覗いてください」と三味線をたしなまれている
 吉江久美子さん(左)。






「北国街道」と言うと、長浜宿に沿って、北陸地方へ向かう街道と海津から敦賀へ通じる街道をイメージするのですが、この北国街道は大津市内にもあります。場所は、Vol.29で紹介した東海道と北国街道の分岐点「札の辻」から西に行く道です。この道の歴史は古く、平安時代に道筋に各駅が定められたそうです。北国と都を結ぶ最短路として、政治・経済・文化の通り道として重要な役割を果たした道「北国街道」。7月に入り、暑さもそろそろ本番になりつつあります。言葉だけでも涼しげな街道を、扇子を片手に涼しい顔を装ってぶらりしてみましょう。




「札の辻」から西へ真っ直ぐ。長等商店街の裏道で西友の裏口を通り越し、一歩通行の細い道を上って行きます。昔の面影が残る町家風景に癒されます。鍵の手に曲がるまで、この距離ざっと200メートルほどですが、なんとこの間にお寺が四つもあり、古い町を偲ばせています。突き当たりの左角の家の前に「花登筐生誕の地」という真新しい石碑があります。花登筐は「番頭はんと丁稚どん」や「細うで繁盛記」など6千本のテレビドラマを書いた放送作家。特に大阪を舞台にした人情話の作家として知られています。大津市立図書館には「花登筐記念文庫」コーナがあるので、一度覗いてください。意外にもこんな場所に花登筐生誕の地があったんですね。この辺りは旧町名「北国町」と呼ばれ、街道の両側に作られた町であったことから、近年まで、街道に沿って上北国町、中北国町、下北国町の町名が残っていました。また、北国町通りの名は今でも残っています。長等商店街の入り口を越えると左側に「観音之道」の石造道標があります。突き当たりには、 あざやかな朱色の楼門の長等神杜が見えます。通りで一際目に付くのが、左手にある白字で「こんぶ」と昔の字で書かれた木の看板。その店の佇まいもさることながら、この旧北国町では全く自然に溶け込んでいることの方に驚かされます。旧北国町、大津にはまだまだこんなにナチュラルな町が残っているんですね。夏の夕暮れ時、ヒグラシの声を背にしながら「北国街道」をぶらり散策してみてはいかがでしょうか。気持ちが休まる風景に出会えますよ。




国街道をそのまま北へ、疏水を越えた道沿いの左側に明治5年創業の呉服専門店「きものサロン清々庵」清水屋さんが店を構えています。来年で135年目を迎えるという呉服の老舗です。入り口には夏の装い、浴衣がディスプレイされ、奥には目を見張る素晴らしい振り袖が飾られています。「私が嫁いだ頃は、着物以外にタオルや糸や八巻、寝巻きなども売っていました。その昔はお布団なども扱っていたそうです。お寺やお役所の御用達に応じて仕入れていたんですね。この御用達から百貨店が生まれたと聞きます。大丸も高島屋も元は呉服屋さんでしたからね」と話されるのは、現在で5代目というご主人の奥さん、山田三津子さん。




近は洋服感覚で若い人の独創的な発想の着物もありますが、古典的な着物を次の世代に受け継いでいく、啓蒙していくことが自分たちの役目だと山田さんは言います。現在では着物を着ることが難しく、着たくても着られない人が多いとか。清水屋さんでは、着物を販売するだけではなく、着付けも無料。また、お茶席の時や邦楽の席、様々な日本の文化の中で装う着物をプロの目からトータルでコーディネートしていただけます。どんなに素晴らしい着物でも、着物はあくまでも着る人の脇役でないといけない。着物が出しゃばらず、その人が輝くように見せる着物を選んであげることが大事だと山田さんは言います。こんなに深い気持ちを持ってお客様に接しておられることに、着物の奥深さを感じます。「五福」の意味がある呉服屋、「きものサロン清々庵」清水屋さんは、文化性が高められる素敵な福が得られる場所。是非、ためらわず、覗いてみてください。




  
「きものサロン清々庵」清水屋
大津市大門通3-24
TEL:077-522-5298
FAX:077-525-2898
営業時間:9時30分〜18時
定休日:水曜日
ホームページ:http://www.e510.jp/simizuya/






いい湖都ぶらり バックナンバー


お問合せ | 利用上の注意 | よくある質問 | ユーザー情報サービス |
プライバシーポリシー | 出店規約 | 出店案内
SSL グローバルサインのサイトシール 大津e湖都市場はSSLによる情報の暗号化に対応しておりますので、安心してお買い物をお楽しみいただけます。
大津e湖都市場は大津商工会議所が運営する地域情報サイトです。
(c)e510ichiba 2001-2007 All right reserved.